構造物の耐震補強・補修・
修繕部材メーカーの西宮産業
国土交通省NETIS登録 コンクリート剥落対策 FRPメッシュ
西宮産業は、構造物の耐震補強・補修・修繕に必要な商品を開発・販売する加工メーカーです。1996年の創業以来、トンネル補修工事、橋梁補修工事、耐震補強工事、一般土木工事などの現場で技術を磨いてきました。
今回ご紹介する「NSグリッド」は、高強度のカーボン繊維を樹脂にしみこませながら成形した格子状の部材で、鉄筋コンクリート構造物の補修補強材として役立つ製品です。繊維強化プラスチックならではの「軽い」「高強度」「高弾性」「錆びない」といった特性があり、重さは鉄の1/4と軽量ながら、強度は鉄の5倍という優れモノ。錆びる心配がなく半永久的に活躍するので、維持管理費の削減にも繋がります。工法は、取り付ける施行面をブラストや高圧洗浄などで洗い出し、コンクリート表面にNSグリッドをアンカーで取り付け、モルタルを塗って一体化し固めるというスピード施工。平面だけでなく曲線などの形状にも対応できるので、施工性が大幅に向上します。この製品はすでに全国300カ所以上へ導入しています。
続いて、コンクリートの剥落防止に役立つ「NSメッシュtypeS」をご紹介します。鉄道や高速道路のトンネル内のコンクリート壁がはがれ落ちる事故や、小学校の校舎バルコニーからコンクリート片が剥落したというニュースは記憶にも新しいのではないでしょうか。「NSメッシュtypeS」は、4㎜目合いの高強度ビニロンメッシュが細かなコンクリート片の落下を確実に防ぎます。施工はアンカーボルトで固定するだけなので簡単スピーディー。耐アルカリ性に優れており、施工後も長持ちします。点検時はメッシュの上から目視による調査ができ、メンテナンスも容易です。
重機要らず、足場要らず、樹木の伐採も不要!
SD工法で高効率なロックボルト工を実現
特徴は「3つのE」~Economy、Ecology、Easy~
山の斜面に鉄筋を打ち込み、土砂崩れや地すべりを防ぐロックボルト工。通常は削孔機をクレーンで吊るしたり、作業用の足場を組むなど大掛かりな工事となりますが、株式会社海昌はコンパクトな削孔機をワイヤーで固定し削孔する、独自のSD(スタンドドライブ)工法を開発。そのニーズは高く、全国で25万本以上の鉄筋挿入施工を行っています。
SD工法は、水辺や狭隘地、樹林帯、狭い道路沿いの斜面など、「どんな場所でも。どんな条件でも」確実に鉄筋挿入工を施工できる画期的な工法です。重機、足場、作業のための樹木伐採、工事に伴う交通規制なども不要となり、施工コストも削減することができます。木を伐らないこの工法は、山の保水力を守り、資源を守り、景観を守る工法として、時代のニーズにもマッチしています。
SD工法の機械は軽量・小型で、全空圧駆動の「SD削孔機2型(単管・自穿孔)」と油圧駆動・空圧打撃の「SD削孔機3型(単管・二重管)」があり、モノレールでの運搬が可能です。
施工手順は、立ち木などにワイヤーを設置し、削孔機を斜面に垂直に立てて据え付け、削孔、鋼材挿入、グラウト材注入打設、頭部締付・処理を行い、確認試験を行った後に機械を撤去します。技術者がワイヤーで吊るされた状態で作業を行うため、高い専門性と高度なテクニックが要求されます。海昌には確かな技術を持つ施工技術者が多数おり、日本全国で活躍しています。
また、削孔作業における粉塵対策として、独自のSDミストポンプを開発。周辺への影響を最小限に抑えるクリーンな施工もSD工法の特徴です。
汎用性が高く低コスト、人にも環境にもやさしいSD工法は、まだまだ進化中です。省力・省人化の技術をさらに発展させ、日本国内はもとより、海外でも人々の暮らしを守ることに貢献したいと考えています。
水門の開閉現場に革命が起こる!
可搬型簡易電動水門巻上機オプロール
危険個所の長時間作業『誰がやるの?』可搬式ゲート開閉装置「WIND UP/OPROLE」
可搬型簡易電動水門巻上げ機オプロールは「第43回発明大賞 考案功労賞」を受賞した弊社製品「WIND UP(エンジン式)」を電動化しました。これまで手動だった水門・陸こう・水路のゲート開閉を簡易電動化。使用時は、本体をスタンドに固定し、ゲートのハンドルに接続。回転速度は手動操作の約3〜4倍で、例えば20分かかる作業が約5分で終了! これまで人員や時間を要し重労働だったゲートの定期点検や開閉訓練が容易になり、防災対策の強化にも繋がります。今回は電動モデル「オプロール」を展示。機能面はワインドアップをそのままに重量は20%軽量化。メンテナンス性や機動力の向上を実現しました。最近はダム施設などの補助動力として採用されています。また、規格が異なるハンドルに合わせたアタッチメント製作も行っています。すでに全国各地の自治体・土木事務所・上下水道局・電力会社などへ合計約130台納入済です。
備蓄管理者からの相談をきっかけに生まれたアイデア製品
横川鉄工所は昭和21年に鋳造所としてスタートし、現在は製缶や生コンプラントの保守メンテナンス業務を行っています。南海トラフ巨大地震を見据えた防災製品を手掛ける中で、役所の防災担当者や納入業者から「賞味期限が過ぎた備蓄水の処理に困っている。ローリングストックだけでは追いつかない」という相談を受けて開発したのが「うるウォーター」です。この製品は、期限切れの備蓄水を災害断水時の生活水として利用するための、いわば「手洗い専用ウォーターサーバー」。タンク内にペットボトルの水を移し替え、水栓をひねると水が出る仕組み。手洗後の水は排水口からホースをつたって貯水タンクへ。貯めた水はトイレ用水として二次利用することができます。
これにより断水時の貴重な水を上手に活用することが可能です。タンクには一度に12リットル弱の水を入れることができ、電源不要で長期の保管も安心です。
日常的にお洒落に持ち歩ける!
女性防災士が考案した普段使いできるオリジナル防災製品
高知らしさを随所に取り入れ高知愛がつまった唯一無二の防災製品
インタレスト・プロダクションは、店舗什器のレンタル・リース・販売や、オリジナルの防災関連製品を手掛けています。防災士の資格を持つ谷村景弓代表を中心に、女性の視点を活かした細やかな製品開発を進めています。
「くるめるシリーズ」は、お洒落な不織布袋に収めた携帯防災セット。いざという時にあると役立つものを女性防災士が男性女性別にセレクト。企業のノベルティとして人気です。
「避難用風呂敷 土佐の大風呂敷」は、118cmの大判サイズ。避難時は身の回りのものを形を問わずさっと包んで持ち出せる優れもの。着替えや食料の持ち運びはもちろん、ペットや赤ちゃんのスリング、肌寒い時の羽織、水にぬらして火災避難時の頭巾代わり、怪我の応急処置などでも活躍! また、二枚を繋ぎ合わせれば大人を背負う際の補助固定布としても使用できます。柄は高知の海波と幕末の志士「坂本龍馬」の家紋をデザイン。平常時はエコバックやクロスとしてもお使いいただけます。
「くろしお防災リュック」は、高知県黒潮町のジーンズ専門工場「isa」とのコラボ製品。普段使いができるジェンダーレスなデザインながら、災害時を想定した仕様に。リュックの中には避難用品をたっぷり収納。夜間に光る蓄光チャックを背中に施し、500㎖のペットボトルを入れられるポケットを両サイドに縫合。クッション入りのショルダーベルトは、メモを残す際のペンホルダーや、カラビナを装着できるタブ付き。このほか、身分証などを入れられる貴重品入れ、カラビナを使って懐中電灯を装着できるデイジーチェーンなど、災害必需品を持ち運ぶことを想定した細やかなつくりになっています。
災害有事のトイレ3大トラブル
「におい・渋滞・廃棄」を一気に解消!
今回の展示会では特許製品も登場「どこでも防災トイレ・男子! & オストメイト」
ファーストアイテムである「どこでも防災トイレ400」は、これ1つで400回排泄可能な消耗品が入った携帯トイレです。ペール缶に付属の便座クッションマットをセットすれば、簡易大便器としても利用出来ます。耐荷重は120kgでスタッキングも可能。積み重ねて収納すれば、備蓄スペースも狭小化できます。
成人の排泄回数は、夏場で一日平均5〜6回、冬場は一日平均7〜8回で、発災を経験された70%の方は「発災直後、4〜6時間以内にトイレに行きたくなった」と回答していることから、仮設トイレの設営を待つのではなく、迅速に携帯トイレを設置する必要があります。
「どこでも防災トイレ400」は、携帯性にも優れ、誰でも・どこでも・簡単に設置が可能です。
「どこでも防災トイレ」の高機能排泄消耗品は、発災時における水洗トイレの断水や配管割れで生じる悪臭&不衛生問題を解決します。電線被覆と同じ素材をベースにした高機能排泄袋、紫外線や湿気をカットする医薬品用分包袋を採用した抗菌消臭凝固剤、密封用の結束バンド、防臭効果が1ヶ月程度続く処理用防臭袋などがセットになっています。
また従来、小便器は、大便器のように排泄袋を被せることが出来ない形状なため、避難者男性の2/3が小用時に渋滞するという盲点がありました。それを解消するのが特許取得の「どこでも防災トイレ・男子!&オストメイト」です。誰でも直感的に1分程度で組み立てられ、壁掛け増設も可能、小便器型ですからトイレ用テントも不要です。材質は耐水強化ダンボールを採用したアップサイクル素材で、可燃または資源ゴミとして容易に廃棄できます。
オプションの割れない樹脂ミラーを貼り付けることで、ストーマ(人工肛門・人工膀胱)造設者が排泄容易なオストメイト用簡易トイレに早変わりするユニバーサルデザインですから、多機能型のトイレが求められる時代に対応した防災トイレと云えます。
工具不要で組み立て簡単!
段ボールでつくるプライバシー空間
TBSテレビ 日曜劇場『日本沈没ー希望のひとー』の避難所シーンで製品が採用されました
避難所において、生活スペースの区画整理やプライバシーの確保として取り入れられてきた間仕切りですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、近年は飛沫感染防止という点でも重要視されています。ストレスだらけの避難生活を少しでも緩和しようと、タケナカダンボールは癒しをテーマにした間仕切りを考案しました。
ダンボールといえば無機質な茶色を思い浮かべますが、タケナカダンボールの間仕切りは「うぐいす色」を採用。さらに「四つ葉」と「桜の花」をプリントし、心の安らぎを重視しました。
組み立て後の間仕切り一枚のサイズは、横幅114㎝、高さ140㎝。製品化にあたり避難所開設シュミレーションを行ったところ、プライバシーの確保・体調不良者などの状況把握・コミュニケーションのとりやすさなどを考慮した結果、最適な高さが140㎝でした。
組み立ては、工具もテープも必要なし!本体を蛇腹に折り、あらかじめ加工された切り込みにパーツを指し込むだけで簡単に自立します。あとは、本体を接合する「つなぎ」パーツを使って自由自在に空間をアレンジ可能。片づけも簡単です。
また、段ボールの防湿対策として、製品本体の両面や外装箱にはしっかりと撥水加工を施し、さらにナイロン袋で梱包してから外装箱に収納するため、長期保存でも安心です。
また、同じく段ボール製の「暖ダンルーム ベッドⅡ」もおすすめ。こちらも工具不要で組み立て簡単!しかも、段ボールなのに3tの重さに耐えられる強度を誇ります。ベッドの内側は収納スペースとして利用可能。強度と実用性に優れた製品です。ベッドの広さは横90㎝・縦195㎝で、成人男性でもゆったり横になれるサイズ感。ベッドは、6個のボックスを横2個・縦3個に並べ、その上にグリーンシートを敷いて完成させるのですが、就寝時以外はボックスをばらして6脚の椅子としても使えます。アイデア満載の画期的な防災アイテムです。
「命をつなぐ水」災害時などの断水時に
あらゆる原水から安全な水を確保
驚異の浄水能力!逆浸透膜方式で毎分2リットルの造水を実現!!
大阪府狭山市に今年度初導入された新型アクアハンディーズ。
本装置は完全防水・防埃の頑丈なハードケースに収納されており、あらゆる環境下(温度+80℃~-40℃)での使用を想定し設計された災害用浄水装置となっています。なんと言っても、この浄水装置の素晴らしい所は造水能力の高さです。一般的な逆浸透膜方式の浄水装置は造水量を確保する為に装置自体が大きくなりますが、自社独自の流通ルートにて独自の逆浸透膜(高造水能力)を実現しました。
サイズ:横幅510x奥行419x高さ215mmのハードケース内に必要なすべての浄水部材や付属品が収納されており、重量も約18kgとかなり軽量ですが、造水能力は同サイズの逆浸透膜方式の浄水装置にはない、毎分2リットル、毎時120リットルを実現しています。オプション品として、本浄水装置を背負って運ぶ事が可能になるバックパックキットもあります。背負う事で簡単に持ち運びが可能になり、災害時の移動でも両手が使え安全に水源地まで浄水装置運ぶ事が可能となります。
能登半島地震(珠洲市内:緑丘中学校にて)でも弊社浄水装置が1月4日から6月19日の約半年間、休む事なく給水活動を行い、多くの方々に「命をつなぐ水」を届けさせて頂きました。
災害現場でも自律的な給水活動を行う事が出来れば、給水活動に必要な多大な人的及び物資的資源(水を大量に外部から運んだり、運んだ物資の保管に必要な場所の削減など)を大幅に削減することができ、削減した資源をほかの取り組みに活用することにより、その他の応急・普及・復興対策全体のスピードアップと質の向上につながると考えられます。
備えあれば患いなし。是非、災害時に安全な水の確保が出来る浄水装置の導入を検討ください。